アフリカ大陸の北端にあるスペインの領土セウタに、2日間で約6万人の移民がモロッコから押し寄せました。この混乱で、少なくとも67人が死亡しました。スペインのサンチェス首相は、密輸グループがSNSで「すぐに強制送還されない」という嘘の情報を流したことが原因だと批判しました。
スペイン政府は軍やドローンを派遣して対応し、多くの移民がモロッコへ戻りましたが、この事件はヨーロッパ全体に大きな影響を与えました。イタリアのメローニ首相は、安全保障のためにスペインとの間の国境検査を1か月間、復活させると発表しました。これに対し、スペインは「ヨーロッパの協力関係を壊すものだ」と強く反発しています。
フランスもスペインとの国境での検査を厳しくし、フィンランドやチェコなどもイタリアの厳しい姿勢を支持しています。EUのフォンデアライエン欧州委員長は、ルールを守らない入国は認められないと述べ、加盟国は緊急会合を開くことを求めています。アフリカの小さな領土で起きた悲劇が、ヨーロッパの「移動の自由」を揺るがしています。