オランダ政府は、深刻な干ばつによって主要な川の水が減ったため、公式に水不足を宣言した。ヨーロッパでは数週間にわたって厳しい暑さが続き、雨がほとんど降っていない。このため、ドイツからオランダに流れるライン川の水位が歴史的な低さまで下がっている。
この水不足は、経済や市民の生活に大きな影響を与えている。ライン川は船を使った輸送に欠かせないルートだが、水が浅くなったため、船は荷物の量を普段より約20パーセント減らして走らなければならない。この問題の原因は、雨が降らないことだけでなく、冬の間にスイスのアルプス山脈に積もった雪が少なかったことにもある。いつもなら夏に溶けた雪が川の水を増やすが、今年はそれが期待できない。
政府は水の使用を制限するルールを決めた。いくつかの地域では、農業のために川や池から水を引くことが禁止された。ある農家は、昼間に畑に水をまくことが禁止されたため、夜間に作業をしなければならず、仕事のスケジュールが大きく変わってしまったと話している。
また、川の水が減ることで水温が上がり、魚などの生き物にも悪い影響が出ている。政府は大きな湖に水をためるなどの対策を行ってきたが、天気予報によると、これからも乾燥した天気が続く見込みである。海から国を守ってきたオランダが、今度は水不足という新しい問題に直面している。