アメリカのフロリダ州で、2022年以降に140匹以上の飼育動物が施設から脱走していることが、州の記録で明らかになった。脱走した動物には、サルや大型の爬虫類、毒ヘビなどが含まれている。
2022年9月には、「ワイルド・フロリダ」という施設で、体重1トンのシロサイが囲いを壊して逃げ出した。職員が捕まえようとしたが失敗し、最終的にサイは射殺された。この事件の後、国の検査官が施設を調べたところ、古い医療品が放置されているなど、多くの安全管理違反が見つかった。施設は罰金を支払うことになった。
他の動物園でも脱走が起きている。ジャクソンビル動物園では、イノシシやツルなどが逃げ出したが、これらは無事に保護された。また、テーマパークのブッシュガーデンではオランウータンが、ディズニーの施設ではミーアキャットが一時的に脱走した。
個人が飼っている動物の脱走も問題になっている。野生のクマに小屋を壊されたワラビーが逃げたり、シマウマが住宅街を歩いたりする事件が発生した。さらに、過去に観光地から逃げ出したアカゲザルが野生化して増え続け、危険なウイルスを広める心配も出ている。
専門家は、法律で報告が義務付けられていない動物もいるため、実際の脱走数はもっと多いと考えている。多くの飼育者が罰則を恐れて脱走を隠しているため、フロリダの自然の中にどれだけの外来種が潜んでいるのか、正確な数は分かっていない。