コンゴ民主共和国で、エボラ出血熱の感染が深刻化している。24歳の妊婦の遺体を乗せたバイクが約600キロ離れた大都市キサンガニに到着した後、彼女の死因がエボラウイルスであることが確認された。これにより、ウイルスが大都市に侵入したことが明らかになった。
政府は2026年5月にこの危機を発表した。6月後半までに1406人が感染し、438人が死亡している。今回の流行は、同国で17回目となるが、過去3番目に大きな規模に達している。原因となっている「ブンディブギョ株」には、まだ承認されたワクチンや治療薬がないため、医師たちは試験的な薬を使って治療を試みている。
最も被害が大きいのはイトゥリ州で、武装勢力の衝突や鉱山、避難民の移動などが原因で感染が広がりやすい環境になっている。ウイルスは隣国のウガンダや、ヨーロッパにまで広がっている。
医療現場では、消毒液や防護服などの不足に加え、住民の不信感による暴力事件も起きている。エボラで亡くなった人の遺体は感染力が強いため、伝統的な葬儀が感染を広げる原因になっている。世界保健機関(WHO)は国際的な緊急事態を宣言し、各国が協力して対策を急いでいる。